世界のVIPが愛した国立エルミタージュ美術館公式オーケストラ来日コンサート開催。
世界3大美術館の一つであるエルミタージュ美術館といえば、ロシアの女帝「エカテリーナ2世」がヨーロッパ各地から国宝級の美術品ばかりを集めて出来た世界最大級の美術館です。その規模は、フランスルーブル美術館の10倍と言われ、300万点に及ぶ一級美術品ばかり。人が1日10時間かけて、毎日2000点を観覧しても4年の歳月がかかるといわれる膨大なコレクションです。さらに、美術館の建物自体が国宝級の美術品であり、絢爛豪華に贅を尽くした内装や外観は世界随一の美術品の聖柩とも呼ばれています。
そのエルミタージュ美術館は、世界で唯一美術館専属のオーケストラを所有しています。美術と音楽が融合している特別な美術館としても世界的に有名なのです。この度、その専属オーケストラが緊急来日し、ロシアの至宝である美術館のインテリアや歴史的所蔵品の美しい映像を交えながら、神秘の芸術品と一流音楽のコラボレーションがこの日本で実現しました。
指揮者はロシア国家最高の栄誉である『国民芸術家』の称号を授与されたセルゲイ・ロルデゥーギン氏。彼はかなりのアイデアマンらしく、美術館を巡っていると、突然美術館の中でゲリラ的にコンサートを始めるそうです。30分から1時間ほど演奏すると、3時間後に全く別の場所で合唱付きの室内楽が始まるとか。まさに美術を見に来て下さった方へのプレゼント!
今回の彼(&オーケストラ)からのプレゼントは、演奏の曲と曲の間や、演奏中に絢爛豪華な国宝級の芸術品や美術館内部の映像が大スクリーンに映し出されながら、オーケストラを楽しませてくれた事。
「大使の階段」と呼ばれる最も有名な大理石の階段から、豪華なドレスを着た貴婦人たちがパートナーと腕を組み、宮廷の舞踏会へ移動している様子や、エカテリーナ1世の戴冠式用に作られた黄金の馬車、宮廷の公式な式典がとり行われた黄金の玉座の間。どれを見ても荘厳な威厳と気品があふれる美術映像とグリンカ(ロシア音楽の祖と呼ばれる作曲家)の『幻想的ワルツ』のしらべが調和し、本当に美しい時間が楽しめました。その素晴らしさは、とても心に残り、いつか本場ロシアのエルミタージュ美術館で、美しい美術品に囲まれてあのゲリラ?ライブを堪能してみたいと願う程でした。
エルミタージュ音楽財団 (株)エルミタージュ・ジャパン
http://hermitage-japan.com/