AIFD (American Institute of Floral Designers)が開催するナショナルシンポジウムに去年に引き続き、今年も参加してきました。毎年いろいろな都市で開かれるのですが、今年はシカゴ。
全米から約1000名が集まり、5日間にわたって1日約5~7のプログラムがプレゼンテーションされます。どのデザイナーもバックグランドを反映させた独自のデザインを提案するので、新たなデザインのインスピレーションが生まれる源泉になります。
今年、最高にエキサイティングなショーは、男性デザイナー6人によるウエディングブーケショー。
<L:東海岸ベースのビル・マーフィー>
予想を裏切って、舞台に次々と登場するブーケを手にしたモデルはすべて黒い服に身を包んだ男性。それもAIFDのメンバーから選りすぐられたデザイナー。
彼らが手にしているのは、大胆で、強さを感じる情熱的なブーケの数々。
ターゲットはずばり男性ブライド。ウエディングの新規市場開拓?
<西海岸ベースのジョンと。独特の感性が面白いデザイナー>
<夜はディナーダンスパーティ>
<L:ラストナイトのパーティーへは自分で作ったフラワーアクセサリーがお約束。こんなときしか付けられないティアラとネックレス。ビル・マーフィーと。>
<男性も華やかにドレスアップ>
<右上:ホワイトハウス大統領就任式、ハリウッドのレッドカーペット、とまさにセレブ御用達のデザイナー、ティム・ファレル氏と。昨年東京でお会いして以来の再会です>
会場は「アンタッチャブル」のロケでも有名なヒルトンホテル。ここはヒルトン発祥の第一号店で、クラシカルでゴージャスなホテル。
アメリカの景気後退はこのシンポジウムにも及んでいて、今年はスポンサーがいないという噂。そのためか今年はヨーロッパからの招聘デザイナーがいないのとパーティー用のお花が昨年にくらべて驚くくらい少なかったのが残念。
対照的なのはNYなどのフラワーデザイナーの売上げは少なくなるどころか、逆に増えているとの報告も。これもアメリカの格差社会の象徴?トップデザイナーの顧客たるもの、お花がなくては生きていけない必需品なのです。
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